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独断と偏見に満ち足りた由無しごとを謹んで放言いたしておりましたが、現在は移転してしまい、ゆるーく管理しているだけで更新はしてません。 移転先は HABU's BLoG http://chimayoi510.blogspot.com Blog"TIBET ROOM" http://tibetroom.blogspot.com/
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お元気ですか?


クレオパトラ TVでクレオパトラの番組をしていた。
 なんか徳川の埋蔵金のクレオパトラ・バージョンみたいで今ひとつ二つ三つ四つ。。。米倉もっとはしゃげよ。司会者もっと騒げよ。音楽がやたら大袈裟すぎ。何より全体の構成にメリハリがなくダラダラしている。それでも夕飯を食べながらボンヤリ最後まで見てしまったけどね。そして最後に砂漠の廃墟の一角に佇む米倉の映像を見ながら、栄枯盛衰に連なる記憶が蘇った。

 時は1989年の夏。
 海外は二度目だが一人では初めてなので、前回と同じ中国を訪れた。天安門事件の後で、交差点に軍兵士が立ち、天安門広場は立ち入り禁止であった。また北京飯店近くのアスファルトにキャタピラの跡がついていたり何となくピリピリ感が残っていたが、一方、経済開放政策が始まり、何やら抑えきれないそわそわした蠢きも感じられた。そんな時代のうねりを目のあたりにしながら、それでも当時の北京は中心街でロバの荷車が歩くような長閑さを残していた。ちなみに、上海の人はその事で北京を田舎呼ばわりしていたが、逆に北京の人は上海では家にトイレが無く壷(馬桶)にしていた事をバカにしていたそうだ。
 で、ここで中国の事を云々ぬかすつもりはないので、先を飛ばす。

 中国の西域トルファンの郊外に交河故城と云う遺跡がある。
 この辺りは海抜がマイナス、つまり海面より低い盆地である。ま、低いと言っても海から遥か彼方の内陸なのでピンとこないけども、中国語で「火州」と云うだけあって熱かった。この盆地には他にも高昌故城、ベゼクリク千仏洞なんて遺跡もあるけれど、観光スポットとして火焔山という有名な山もある。なぜ有名か。それは西遊記に出てくる火焔山のモデルとされているからで、なるほど独特の雰囲気を感じたけれど、だから何?それがどうした?的な感慨でしかなかった。モデルと云っても史実でない創り話ではね。
パタリロ西遊記
失礼。間違っても、こんな妖しげではない。

 ただ、旅の疲れが出始めていたのか、他の遺跡もあまり楽しめなかった。高昌故城では人の多さと尿意とで集中出来ず、立ちション後も集合時間が気になったし、ベゼクリク千仏洞は龍門石窟や莫高窟を体験してしまった後では物足りなかった。

 そして訪れたのが交河故城。
 到着した時、高昌故城みたいに大きな特徴のある建物が残っているでもない一見して単調な光景に、暇な時間潰しを覚悟した。とりあえず向こうの端まで行こう。そう思ってとぼとぼ歩き出す。名前の通り二つの水の流れに挟まれた高台にある遺跡で、周囲の見晴らしは凄く良いのだが、遺跡そのものは最初こそ建物の遺構と判る壁などがよく残っているものの、遺跡の中央あたり、ひときわ大きな見張り台のような遺構より向こう側は、見たところ風化の具合が激しく、素人には何がなんだか判らない遺物らしき凸凹でしかなかった。
 出発前に現地で知り合った日本人のガイドブックを読んでいたので、全く予備知識がなかった訳ではなかった。三蔵法師が高昌国に立ち寄った際に、王から留まるよう請われても断ったので、帰路に必ず立ち寄るよう約束させられた事。当時は交易都市として栄えていた事。それくらいは知っていた。知っていたけれど、時間潰しには焼け石に水。砂漠に涙。後はシルクロード一般のあやふやな知識とイメージだけ。でも、でも、少しでも楽しんでやろうと丹念に遺跡を眺めながら、当時の賑わいを脳内CGで再現しようとした。そしてそれが忘れ得ぬ体験に結びついたのかも知れない。
 栄枯盛衰だよなあ〜。何千年前も前と繋がってんだな〜。凄いな〜。感慨も無理やり耽っていれば本当に耽ってくるのだろうか?それでもどこかで退屈を感じながら、のんびり歩いていたその時である。何気なく顔を上げると、目の前の遺跡を鎧姿の兵士が二騎横切った。
 あまりにも唐突だったので、暫くその場に佇んだまま何も考えられなかった。幻覚と言うにはあまりにも生々しい存在感。それに確かに私は見たのである。時空間の歪みが古と今とを重ね合わせたのだろうか。今もって解らない摩訶不思議な体験だった。
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