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    若い人に限らず、介護と無関係に生活しておられる方々の中には、コムスン問題が何なのか、実際のところピンと来ない方も多いと思います。でもコムスン問題は決して人ごとで済まされるような問題ではありません。だからといってコムスン問題について私が書くと、かなりヒートアップしてしまって冷静でいられなくなります。ですから、コラムを紹介することにします。ハッキリ言って優等生な文章で、行政の責任に全く言及してませんがね。

イチから学ぶ保険・介護・年金塾

(3) コムスンの事件を専門家から見て

式恵美子 2007/06/20

コムスンはどのような不正をしたのか

今回は、コムスンの不正事件とはどのような事件なのか、介護に関わる専門家の立場から話をしてみたいと思います。介護保険に関する不正にはいろいろ な種類がありますが、今回の「コムスン事件」は、訪問介護事業所に関する不正であり、その不正内容は大きく二つに分かれます。一つは、人員基準違反、二つ 目は架空請求です。

人員基準違反

事業所に配属する従業者の員数は、2.5人以上を確保するのが最低基準で、また従業者のうち一定の知識と経験を有する「サービス提供責任者」は、介 護福祉士またはホームヘルパー1級の資格が必要です。さらにサービスの質を向上させるため、介護報酬上の優遇措置として介護福祉士(国家資格)を有する人 を30%以上確保するといった要件が満たされると特定の報酬加算がつくシステムとなっています。つまり、質のよい人員を確保するとお金が多くもらえるので す。

しかし、コムスンはこれらの条件を満たさない状態で事業を継続したり、この優遇措置を悪用して報酬加算を得ていました。2006年の介護保険法改正 においては、これらの適正化を図るべく特に厳しい基準を設けて注意を促していたにもかかわらず、事業内容の改善は行われませんでした。厚生労働省が「して はいけない」とわざわざ警告していたことなのに、それを無視して違反した振る舞いを継続していたことになります。さらに、マスコミの報道などで、本人が就 業していないのに名義だけをそのままにしておいたという実態も分かってきました。それに関してグッドウィル・グループの折口雅博会長は、「就業の約束を突 然キャンセルされた」、「急にやめたからだ」などと、苦しい弁明をしています。

※訪問介護職の資格には、ヘルパー1・2・3級がある。その上級職として介護福祉士がある。看護師・准看護師は、ここではヘルパー1級職に相当する

架空請求と高単価介護への流動

架空請求は、容易に想像がつくことでしょう。介護訪問に行っていないのに、行ったようにごまかしたり、訪問回数を実際より水増しするなど、行ってい ないサービスの請求をすることです。これは、意図して行うことと推測されるので、言い逃れのしようはありません。折口会長は、架空請求をしたことについて 単純な計算ミスだと言っていますが、信じがたいことです。

コムスンは、どうして不正に走ったのか

不正発生の要因として、コムスン流といわれる企業哲学の問題が浮き彫りになってきます。

介護保険の特徴は、福祉事業の中にあえて企業原理を導入したところにあります。企業の持つ活発な競争原理を活用し、福祉全般の質を向上させるという 目的があったのです。当時は「福祉は企業理念になじむであろうか」、「介護保険事業で3兆円の金が動くが、儲かるであろうか?」と巷では噂が飛び交いまし た。

福祉事業においては、飛躍的に利益を伸ばすということはありえません。福祉は「良心」を基盤にして地道に丁寧なサービスを提供し、結果的に穏当な利 益が得られる、といった程度のことだと了解されてきました。それが福祉世界においての企業文化として、定着しつつあったのです。

しかしコムスンは、飛躍的に利益を生み出す方向へと突き進みます。そこで得た利潤は、新たな事業所の設立へとつながっていくのです。そうすると、問 題になるのが介護職員の確保です。個人的な見解ですが、介護職員の離職率は非常に高く、介護事業所は熟練された介護人材を得にくいという現状があります。 また、介護の現場で、少し経験をつんだ社員が事業所新設の要員として異動させられることはよくあることです。もし、コムスンでも同様のことが行われている のであれば、ただでさえ不足する熟練の介護職員が新事業所の立ち上げに力を注がれてしまい、経験がまだ不足している若手の介護職員らに負担が重くのしか かっていきます。そうすると、ますます介護の質の低下は避けられない状況に陥ります。これは「良心」を基盤にして地道に丁寧なサービスを提供してきた福祉 の理念から逆行したものであると私は思います。

さらに、「ノルマ地獄」という問題もあります。マスコミの報道によるとコムスンは、利用者数と介護報酬額の確保などについて、現場責任者らに厳しい ノルマを課していたとのことです。ノルマの中には人件費を抑えるといった内容も見られ、ノルマ最優先、利益優先のやり方であったといわれています。

こういった環境にあって、最も苦しんだのは現場の社員たちでしょう。折口会長の言葉にあるとおり、急にやめる人がいるということは、人手不足やノルマの厳しさも背景にあったと見るべきで、悪循環が生じていたものと考えられます。介護従事者の苦しみを察することができます。

介護保険制度の導入時、介護を必要とする人の住居内に入って介護サービスを提供する訪問介護というのは、日本ではなじまないのではないかと危惧され ました。しかし、ホームヘルパーなどの介護サービス従事者による良心的な取り組みの結果、介護保険では最も多く提供されているサービスとなり、訪問介護の 信用性が確立しようとしてきています。企業家も現場も、福祉としての良心があり、任されているという倫理観があってこそ信用につながるのです。そういった 面から言っても、コムスンの一件は非常に残念な事件です。

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