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独断と偏見に満ち足りた由無しごとを謹んで放言いたしておりましたが、現在は移転してしまい、ゆるーく管理しているだけで更新はしてません。 移転先は HABU's BLoG http://chimayoi510.blogspot.com Blog"TIBET ROOM" http://tibetroom.blogspot.com/
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    昨夜から今日の日中にかけて、この辺りでも雪が風に吹かれておりました。寒いですね。

    ところで昨夜、風が強く冷え込む夜でなかなか寝付けなかった。それでもそろそろ微睡みかけてきた頃、救急車のサイレンが聞こえてきました。向こうの方だなあと、ぼんやり聞いていると、一台だけでなく何台も走っているようで、時おりすぐ近くを走っているようなんだけど、遠くでもまだ聞こえてくる。どこか火事か? 気になりながらもブライアン・メイのギターかよ!とツッコミ入れときましたが、気分の大半は眠りに入りかけを邪魔された感じでした。

    朝、目が覚めてからもグズグズ布団の中でうずくまっていたが、意を決して床を離れる。デイケアの迎えを新聞を読みながら待つだけの親父に挨拶し、朝の生理現象を済ませて儀式のお茶を一杯。それからコーヒーを入れてロールパンを一つ口にくわえ、もう一つ手に持って自分の部屋に引き返してMacにご挨拶。
「やあ今朝は冷えるねえ」
「ぅいっす!そんな事より早くストーブつけろよ」
「おお、そうだった」
    そんな虚飾を交えた朝のひと時、本当はまだ台所で突っ立っていて、パンをかじりながらTVを眺めていた。
    突然、叫びだした電話、いやFUCKs機能付き電話機だ、そいつがその場の時間を手当たりしだい強姦し始めたから慌てて受話器を取り押さえる。そうしないと親父が四点杖で受話器を叩き壊してしまうからだ。今のが通算29513台目。放っておけばTVまで叩こうとする。電話だけでも損害がバカにならないというのに、この上TVまでやられたら冗談じゃない!誰が弁償するんだよ。ただでさえ今オレは失業中の身。いわば失業者、もとい、収入がないんだぞ。この屎親父が!その杖を下ろせ! などと妄想を侍らしながら自分でも薄気味悪いほどのファルセットヴォイス、言い換えれば声が裏返ってしまったのだが、
「はい、もしもし」
「あ、○○さんでか?天丼特盛り二人前みそ汁付きでお願いしたいんだけど」
「天特ミソ付き二人前、ですね。わっかりました。失礼ですがお客様のお名前と電話番号をですね」
「あのぉN村町のパピプペポンキッキの山本なんですけどぉ」
「ああパピプペポンキッキの邪魔者さん、いつもお世話に」
「あの山本です」
「どの邪魔者?」
「どのじゃなくてただの山本ですけど」
「只野さんですか?」
「じゃなくて…」
「ジャノメさん!」
「ふざけないでください」
「そんな下さいって言われてもお客さん、ウチは商売やってんだからタダにはできませんよ」
「はあ?何アナタ、ワケわかんないわね。ちょっと、いつもの人に替わってちょうだい」
「ダメです。あげられません」
「だぁかぁらぁ、そうじゃなくて…」
「はい、なんでございましょうマダム?」
「…ブチッ、プー、プー、プー」
    何事もなかったかのように振り返り、パピプペポンキッキではなくデイケアの車が五分ほどで到着する事を親父に伝える。しかし妄想と現実のタイムラグによって正確には「3分ほど」と言うべきだったか。その妥当性については誰も答を持たない。たぶん。いや、適当にそれらしい事を私は今述べたまで、と云う方が妥当性が高い。
「五分後やて。たぶん、××さんやろ」
庭の方から親父の声がする。いつの間に!?
「ああ、あのオシャベの人か。どうせAさんとこ寄って、ほんでココ来はるんやろ」
お袋、今日も生きていてくれたか。良かった。アンタがいないと大変な事になるから…
「そや、いつものルート」
おい親父! 俺さまが妄想してるんだよ。すぐに返事しすぎ。間をあけろ。

    時が過ぎて10時過ぎ、お役所御殿に用事あってお袋をアテンザくんに担がせると、私は眼に艶かしい光を漂わせて鞭をしならせる。さあこのゲス豚、この老いぼれを妖怪魑魅魍魎の巣窟へお連れするのよ。さあお行き!鞭の穂先が一閃、衝撃波を放つとぐぅろろろろろと唸りながら遁走するアテンザくんへ更にひと撃ちせんと構えた腕が止まる。アレは…?
    家から200メートルも走らないうちに、TVカメラが二台とカメラマン二人…。なんじゃこりゃ!などと大袈裟な声は現実の予測不可能な迫力の前に掻き消された___火事だ。
「え、アレ火事ちゃう?」
「へ?どこどこ」
「これこれ、ここ」
「ここて、Aさんの家やん。ほんでAさん車にいやらへんかったんか」
「ほらこんな火事やったら来れへんわ」
    さすがにこれ以上の虚構世界は不謹慎と思えたが、しかし、この現実も突拍子のなさに於いて虚構以上に虚構めいた現実である。一体フザケているのはどこのどいつだ?やっぱり神さまか?

    結局、Aさんは焼死されていました。ご冥福を祈ります。



神さま、これで満足け?


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