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独断と偏見に満ち足りた由無しごとを謹んで放言いたしておりましたが、現在は移転してしまい、ゆるーく管理しているだけで更新はしてません。 移転先は HABU's BLoG http://chimayoi510.blogspot.com Blog"TIBET ROOM" http://tibetroom.blogspot.com/
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獣医になりたいと某は言った。
色黒の中肉中背ややぽっちゃり体型だった。
帰宅部だと思っていたが、実は乗馬班だった。
うちの高校は部のことを班と呼び、体育系文系理系関係なく「○○部」は全て「○○班」で、「ブカツ」ではなく「ハンカツ」であった。なので乗馬班とは乗馬部のことである。
それにしても乗馬班なんて某から聞くまで存在すら知らなかった。それも卒業アルバムに使う写真の出来上りを見せてもらった時だから、既に3年の2学期である。うちの学校には他にも水球、アーチェリー、ヨット、漕艇などマイナーな班があったけれど、一応存在は知っていた(ちなみに私は漕艇班)。だから最初は同好会かと思ったが、れっきとした班だった。
ただ、その写真を見せてもらうと、乗馬班らしく他の部員(二人)は騎乗なのに、彼だけ顧問と馬の脇に立っている。ちゃんと騎手の正装してるし、せっかくの卒業アルバムなのに、と思い、「なんで?」と訊くと、
「オレ体重おもすぎて馬に乗れへんねん」
そのとき初めて乗馬に体重制限があることを知ったのだが、
「え!乗馬班やのに3年間馬に乗れへんたん」
大笑いするオレに某は何も言わず笑顔でいた。今思えば、中途半端な同情よりマシとはいえ、酷な笑いである。
だから某は獣医になると言った。
特に仲のいい友達でもない。どちらかと云えば印象の薄い存在(お互い様だけど)で名前も忘れてしまっている。なのに、この時の記憶だけは30年近く経った今も消えずに残っている。
ところで、獣医は飼い主に頼られ感謝はされても、当の動物からは嫌われる。たとえどんなに誠心誠意尽くしても嫌われる。そんなことを冗談めいて言う獣医の愁いを帯びた笑顔は、いつも私の記憶をあの乗馬班の卒業写真へ誘ってしまうのである。
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